Tuesday, November 20, 2012

こぶ取り先生はどこに?

何年も前から、左足の左側面、親指の付け根あたりが盛り上がってこぶになっていた。見た目はいわゆる外反母趾に似ているが、触ると妙にフニャッとしている。普段はどうということもないが、少し強めに押すと痛い。肌の色は周りと変わることがないので、血が溜まったわけでもなさそうだ。ごく普通に生活している分にはこれといって支障もなく、ずっと放っておいた。

ところが2週間ほど前から、突然こぶに重いような鈍いような痛みを伴ってきた。靴を履こうとするときに擦れるだけで飛び上がるほど痛い。これはまずいぞと思って触ってみると、ブヨブヨ感が増してきていた。さらには、こぶ全体が黒ずんだ色に変わってきていた。さすがにこれは病院へ行かねばならないかもしれぬ。整形外科だろうか形成外科だろうか、それとも皮膚科だろうか?と考えながらさらに数日経った。

ついに痛みが頂点に達し、ふと見ると、こぶのてっぺんだけがどことなく白っぽい。そしてその白い部分だけ、周りと比べて感覚が薄い。

「もしかして・・・?」

カッターナイフを取り出してきて、白っぽい部分を先端で軽くつついてみるとプスリと切れた。痛みは全くない。一呼吸おいて、切り口の奥から顔を出したものを見て気づいた。この盛り上がりの中に埋まっていたのは、老廃物化した脂肪のかたまりだったのだ。

こぶの両側には相変わらず痛みが残っていたが、少し我慢して周りを指で押すと、切り口の奥から次から次へと脂肪が飛び出してきた。まるでマヨネーズかラードのチューブをしぼるようなものだ。しぼってもしぼってもどんどん出てくる。出尽くした頃に少しだけ血が混じってきて、やがて何も出てこなくなった。傷口を拭いてからガーゼを強めにあてがっておいて靴下をはき、そのまま歩いてみると、あれほど強かった痛みがすっかりなくなっていた。

しかし、かなり小さくなったとはいえ、こぶはまだ残っている。いまだしぼり切れていない脂肪がさらに内側に層をなしているようだ。奥の部分なので今度ばかりは自分では手に負えない。

さて、今度こそ病院へ・・・とはいえ、どの科なんだろう?


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