「バランスがとれておらず」
「~を理解しておらず」
「~のレベルに達しておらず」
これらを、
「バランスがとれていなく」
「~を理解していなく」
「~のレベルに達していなく」
とする表現を見かけることが最近非常に多い。まがりなりにも「書くこと」をおマンマの種にしている人の文章においても、頻繁に見かける。たとえばこのようなやや堅めの記事にも「いなく」が出てくる。
何度読んでみても、日本語としてどうにも不自然な感じがして背中がむずむずする。
「いなく」の後には「て」がなければおさまりが悪い。
「バランスがとれていなくて」
「~を理解していなくて」
「~のレベルに達していなくて」
こうするものだと私は思っている。あるいは、
「バランスがとれていないので/とれていないため/とれていないがゆえに・・・etc」
など、書き方のバリエーションはいくらでもある。なぜわざわざ「~いなく」を選択するのだろう?たとえて言うならば、敬語を正しく学んでこなかった若者が就活を前に慌てて敬語の勉強を始めたはいいが、付け焼き刃ゆえにトンチンカンな言い回しになってしまったようなぎこちなさを感じるのだが、書く方も読む方も何も感じないのだろうか?それとも、こんな「些末な」ことにとやかく言う私の方がおかしいのだろうか?
私にはそれがどうにも「腑に落ちなく」「納得がいかなく」「しっくりこなく」・・・。
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